「メッセージは20時〜22時に送るといい」——こういう話を見たことがあると思います。でも、あなたがやり取りしている相手が夜勤の人だったら、その時間はいちばん届きません。平均の話は、あなたの相手には当てはまらないことがあります。この記事では、自分の手元のデータだけで「返信が来やすい時間帯」を出す方法を、2週間で終わる手順にまとめます。
編集注:本記事に「◯時が最適」という一般的な数字は書いていません。相手の生活リズムによって答えが変わるため、平均値を示すことに意味が薄いからです。代わりに、自分の相手について自分で確かめる手順をまとめています。
01なぜ「一般的な最適時間」が当たらないのか
返信が来るかどうかを決めているのは、時間帯そのものではなく相手がスマートフォンを触れる状態かどうかです。そしてそれは、相手の仕事と生活で決まります。
- 平日日勤の人:通勤中、昼休み、帰宅後
- 夜勤・シフト勤務の人:曜日によってまったく変わる
- 接客業の人:平日昼、休みは平日
- 在宅勤務の人:日中も返せるが、夜は逆に離れることもある
つまり「相手が誰か」で答えが変わります。だから一般論を探すより、目の前の相手について自分で確かめるほうが早くて正確です。
✓ 平均ではなく、自分の相手のデータを取る
✓ 記録するのは3項目だけ(続かない仕組みにしない)
✓ 2週間で判断する(長すぎると関係のほうが進んでしまう)
✓ 出た結果は「傾向」であって、断定ではない
02記録するのは3項目だけ
続けるコツは、項目を増やさないことです。メモアプリでもスプレッドシートでも構いません。
| 記録する項目 | 例 |
|---|---|
| 送った時刻 | 8/11 12:30 |
| 返信が来た時刻 | 8/11 19:05 |
| (任意)内容の種類 | 質問/雑談/日程の相談 |
ここから「返信までの時間」が自動的に出ます。それ以上は要りません。相手の既読時刻や、文字数まで数え始めると続かなくなります。
032週間の進め方
やることは、送る時間を意識的にばらけさせるだけです。
- 1週目:朝(7〜9時)/昼(12〜13時)/夜(20〜22時)の3つの時間帯を、順番に使う
- 2週目:1週目で反応が良かった時間帯と、その前後1時間を試す
- 送る内容はいつもどおりで構わない(実験のために不自然にしない)
- 返信が来なかった場合も「来なかった」と記録する
1日に何通も送らないでください。データを取るのが目的になって、相手にとって不自然なやり取りになると本末転倒です。1日1通で十分足ります。
04集計のしかた
2週間経ったら、時間帯ごとに平均を出します。電卓で十分です。
その時間帯の返信までの平均時間 = 返信までの時間の合計 ÷ 送った回数
そして、次の2つを見ます。
- 返信までの時間がいちばん短い時間帯:相手が反応しやすい時間
- 返信がその日のうちに来た割合:その日に会話が成立する時間
多くの場合、この2つは同じ時間帯を指します。そこがあなたと相手の「合う時間」です。
05読み取れること・読み取れないこと
ここは冷静に線を引いておきたいところです。
読み取れること
- 相手が反応しやすい時間帯の傾向
- 曜日による違い(平日と休日で分かれることが多い)
- 会話が続きやすい時間かどうか
読み取れないこと
- 相手の気持ちの強さ(返信が速い=好意、ではありません)
- 相手が今どう思っているか
- この関係がどうなるか
返信の速さは、生活リズムの情報であって、気持ちの情報ではありません。ここを混同すると、数字を見るたびに一喜一憂することになります。返信が遅い相手の見方は返信が遅いのに会ってくれる人にまとめています。
06結果の使い方
出た結果は、次のように使えます。
- 大事な連絡は、その時間帯に送る:日程の相談、誘い、込み入った話
- その時間帯を空けておく:返信が来たときに、こちらもすぐ返せる状態にする
- 合わない時間は期待しない:返信が来なくても、そういう時間だと分かっていれば消耗しません
いちばん効くのは、3つ目かもしれません。「返ってこない」とやきもきしていた時間が、単に相手が働いている時間だったと分かるだけで、待ち方が変わります。
連絡頻度そのもので悩んでいる場合はLINEの頻度が合わないときも参考になります。
07やりすぎないための線引き
この方法には副作用があります。記録すること自体が、監視のようになってしまうことです。
- 2週間で終わらせる(延々と続けない)
- 相手の既読時刻は記録しない(そこまで見ると気になりすぎます)
- 数字が悪くても、それを相手に伝えない
- 一喜一憂しそうなら、途中経過は見ずに2週間後にまとめて集計する
そして、記録をつけていること自体がしんどくなったら、やめて構いません。この方法は、消耗を減らすためのものであって、増やすためのものではありません。
08よくある質問
相手に不自然だと思われませんか?
送る時間帯を変えるだけなので、まず気づかれません。1日1通、内容はいつもどおりにしていれば、普通のやり取りの範囲です。逆に、データを取るために普段より多く送ったり、不自然な話題を振ったりすると気づかれます。
2週間より短くできませんか?
1週間だと、その週にたまたま忙しかっただけの影響を除けません。最低でも2週間、できれば平日と休日を両方含む形にしてください。逆に1か月以上続けると、その間に関係のほうが進んでしまうので、2週間が現実的な区切りです。
返信が速い=脈ありということですか?
そうとは限りません。返信の速さは、まず生活リズムと性格の情報です。仕事中でも返せる人と、まとめて返す人がいます。気持ちを測りたいなら、速さより「会う話が具体的に進むか」を見るほうが確実です。
複数の相手とやり取りしている場合は?
相手ごとに分けて記録してください。混ぜると意味のない平均になります。ただ、3人以上を同時に記録するのは負担が大きいので、いちばん気になる1人から始めるのがおすすめです。
09まとめ
「何時に送るのがいいか」に一般的な正解はありません。答えを持っているのはあなたの相手の生活リズムだけです。
記録するのは、送った時刻・返信が来た時刻・(任意で)内容の種類の3つだけ。2週間、時間帯をばらけさせて送って、あとは平均を出す。それで十分に傾向は見えます。
ただし、返信の速さは気持ちの強さではありません。そして記録が監視になりそうだと感じたら、そこでやめてください。目的は、待つ時間の消耗を減らすことです。
