恋愛にお金がかかること自体は、たいていの人が受け入れています。それでもしんどくなるのは、いくら使っているかを把握しないまま、その都度払っているからです。使いすぎたと感じる月と、思ったより使っていない月があるのに、どちらも「なんとなく」で終わる。この記事では、1年単位で見える化して、無理のない上限を自分で決めるところまでをまとめます。
編集注:本記事に具体的な金額の目安は書いていません。適正額は収入・住んでいる場所・関係の段階でまったく変わるため、平均値を示すことにあまり意味がないからです。代わりに、自分の数字を出すための手順をまとめています。
01なぜ月単位ではなく年単位で見るのか
恋愛にかかるお金は、月によって極端に偏ります。何もない月は数千円で終わるのに、誕生日・記念日・クリスマス・旅行が重なる月だけ跳ね上がる。
月単位で見ていると、この山が来たときに「今月は使いすぎた」と落ち込み、次の月に反動で節約する——という揺れが起きます。年単位で見ると、山は最初から予定に入っているものになります。
✓ 誕生日・記念日・クリスマスが「想定外の出費」でなくなる
✓ 使っていない月があることに気づける(貯める余地が見える)
✓ 上限を月ごとではなく年で守れる(1回の外食で崩れない)
✓ 相手と話すときに、感情ではなく数字で話せる
02恋愛費に入るもの・入らないもの
まず、何を数えるかを決めます。ここが曖昧だと、いくら計算しても実感と合いません。
入れるもの
- デート代(食事・カフェ・入場料・映画)
- 交通費(会いに行くための往復)
- プレゼント(誕生日・記念日・お土産)
- 旅行(宿泊・交通)
- 出会いのための費用(アプリの有料プラン、撮影、婚活イベント)
入れないもの
- 服・美容・脱毛など、恋愛がなくても続けるもの
- 自分ひとりでも行く店の食事代
- スマートフォン代など、生活の固定費
迷ったら「相手がいなくてもこの支出は発生するか」で判断してください。発生するなら生活費、発生しないなら恋愛費です。
03自分の数字を出す3ステップ
平均値を調べるより、自分の実額を出すほうが早くて正確です。15分で終わります。
- 直近3か月分の履歴を見る:クレジットカードの明細と電子マネーの履歴を開いて、恋愛費に該当するものだけ拾う
- 1か月あたりの平均を出す:3か月の合計を3で割る(これが「普通の月」の額)
- 年間の山を足す:誕生日・記念日・クリスマス・旅行など、年に数回だけ発生するものを別枠で足す
計算式はこうなります。
年間の恋愛費 =(普通の月の額 × 12)+(年に数回の山の合計)
出てきた数字を見て、高いと感じたか安いと感じたか。その感覚のほうが、金額そのものより大事な情報です。
04上限の決め方|割合で置く
上限を金額で決めると、収入が変わったときに合わなくなります。手取りに対する割合で置くほうが長く使えます。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 貯金の目標がある | 先に貯金額を引いて、残りから恋愛費を出す |
| 出会いを探している時期 | アプリ・撮影などの初期費用を「期間限定の枠」として別に置く |
| 遠距離 | 交通費が固定費に近くなるので、最初から別枠にする |
| 収入が不安定 | 月ごとではなく、年間の総額だけ決めて配分は自由にする |
大事なのは先に貯金を引くことです。余ったら貯める、にすると、恋愛費は必ず膨らみます。
お金の価値観そのものが相手と合わないと感じているなら、彼とのお金の価値観の違いも参考になります。
05イベント月の山をならす
年間で見ると、山が来る月はだいたい決まっています。だったら先に備えられます。
- 年の初めに、山の月をカレンダーに書く:誕生日、記念日、クリスマス、行きたい旅行
- 山の総額を12で割って、毎月その分だけ避けておく:積立と同じ考え方です
- 山の月は、普段のデートを軽くする:外食を1回減らすだけで、かなり吸収できます
これをやると、記念日の予算を削らずに済みます。削りたくないところを守るために、平常月を調整するという順番です。記念日の予算配分は記念日デートの組み立て方にもまとめています。
06相手と足並みをそろえる話し方
お金の話は切り出しにくいものですが、金額ではなく仕組みの話にすると angle が変わります。
- 「今月きつい」ではなく「毎月◯円くらいで組みたい」
- 「高いところは無理」ではなく「月1回は行きたいから、他の回はゆるめにしたい」
- 「割り勘にしたい」ではなく「お互い無理のない形にしたい」
そして、相手の払い方を評価しないこと。金額の多い少ないではなく、続けられるかどうかの話として置きます。割り勘のやりとりはデート代の割り勘問題に詳しくまとめています。
07お金が理由で続かなくなる前に
恋愛費で消耗するパターンには、いくつか共通点があります。
- 出会いのための費用(アプリ課金・イベント参加)が積み上がっているのに、成果を確認していない
- 断りたいのに断れず、行きたくない場所に付き合っている
- 相手に合わせて背伸びした支出をしている
- 「これくらい出せないと思われたくない」で決めている
とくに1つ目は見落とされがちです。出会いのための費用は、期間と上限を決めて使うほうが安全です。半年課金し続けているのに何も変わっていないなら、金額ではなく使い方の問題かもしれません。使い方の見直しは選び疲れの正体を参考にしてください。
08よくある質問
恋愛費は手取りの何%が適正ですか?
一律の正解はありません。家賃・貯金の目標・住んでいる場所で使える額はまったく変わるためです。おすすめは、先に貯金額を引いてから残りで組む方法です。割合を決めたい場合も、平均値ではなく自分の実額を3か月分出してから設定してください。
相手のほうが収入が多い場合、どう分けるべきですか?
決まりはありませんが、金額を半分にするより「無理のない範囲を各自が出す」形のほうが長続きします。大事なのは比率そのものより、どちらかが我慢し続ける形になっていないかです。不満が出る前に一度話しておくのが安全です。
アプリの課金はいつまで続けるべきですか?
期間と上限を先に決めてください。「3か月で区切って、そこで判断する」といった形です。成果が出ないまま課金だけ続くのが、いちばん消耗します。区切りの日に、続けるか休むかを一度決めるだけで、使い方が変わります。
節約していることを相手に知られたくありません。
節約という言い方をしなくても伝えられます。「今月は家で映画にしよう」「あの店、前から気になってた」のように、選択として提案すれば形になります。ただ、長く付き合うつもりなら、いずれお金の感覚は共有したほうが楽になります。
09まとめ
恋愛にかかるお金でしんどくなるのは、金額そのものより把握していないことが原因です。3か月分の履歴を見て、平常月の額を出し、年に数回の山を足す。これだけで、自分の数字が出ます。
出たら、先に貯金を引いて、残りで組む。山の月は先にカレンダーに書いておく。そして相手とは、金額ではなく仕組みの話をする。この形なら、お金の話で関係が削れることは減ります。


