子どもを育てながら、新しい恋愛や婚活を考えるとき、次々と不安が浮かんでくる人は多いと思います。時間は取れるのか、子どもはどう思うのか、周りにどう見られるのか。考え始めると次々に不安が連なって、結局考えること自体をやめてしまう人も少なくありません。この記事では、シングルマザーが恋愛に踏み出そうとするときに感じやすい不安を、否定せずに整理します。
編集注:本記事の体験談・具体例は、よくある相談内容をもとに個人が特定されない形で再構成したものです。特定の個人の記録ではありません。気持ちの受け止め方には個人差があります。
01なぜ「恋愛どころじゃない」と感じてしまうのか
シングルマザーとして生活していると、恋愛は「余裕がある人がすること」のように感じられることがあります。仕事、家事、子どもの世話。一日の中で自分のことを考える時間がほとんどなく、恋愛のことを考えるだけで罪悪感が湧いてくる、という声も少なくありません。誰かに興味を持った瞬間に「今それどころじゃないでしょう」と自分を止めてしまう人もいます。子どもを最優先にしてきた時間が長いほど、自分の気持ちを後回しにすることが当たり前になり、それを疑問にすら思わなくなっていることもあります。ただ、誰かを好きになる気持ちに、資格や条件は必要ありません。不安を感じながらでも、考えること自体は自然なことです。
02いちばん大きい不安は子どもとの兼ね合い
多くの人がいちばん時間をかけて悩むのが、子どもとの関係です。新しい相手ができたとき、子どもがどう感じるか。会わせる時期、伝え方、生活が変わることへの子どもの負担。子どもがまだ小さい場合と、親の状況をある程度理解できる年齢の場合とでは、考えるべきことも変わってきます。ここには明確な正解がなく、子どもの年齢や性格によっても状況は大きく変わります。周りの家庭の例をそのまま当てはめようとしても、うまくいかないことのほうが多いです。急いで答えを出す必要はなく、子どもの気持ちを見ながら、少しずつ確かめていくくらいのペースで十分です。子どもとの向き合い方全般については子どもとの関係にどう向き合うかも参考になります。
03誰に、いつ話すかという悩み
交際が具体的に進んだとき、誰に、いつ、どこまで話すかという悩みも出てきます。相手に自分の状況をどのタイミングで伝えるか。家族や友人にどう話すか。早く伝えなければと焦って、まだ関係の浅い段階で重い話をしてしまい、かえって相手を戸惑わせてしまうこともあります。逆に、話すこと自体を怖がって伝える時期を先延ばしにしすぎると、あとになるほど切り出しにくくなるという難しさもあります。すべてを最初から明かす必要はなく、関係の進み方に合わせて、少しずつ開いていくという考え方でかまいません。急いで全部を話そうとするより、相手の反応を見ながら段階を踏むほうが、お互いにとって負担が少なくなります。
状況を伝えたときの相手の反応が不安で、そもそも話すこと自体を先延ばしにしてしまう人もいます。無理に急ぐ必要はありませんが、気持ちが沈んで抜け出せないと感じるときは、友人や専門の相談窓口など、話せる相手を頼ってください。ひとりで抱え込まないことが、いちばん大切です。
04周囲の目や偏見との距離の取り方
周囲からの視線や、悪気のない一言に傷つくこともあると思います。「子どもがいるのに」「大変なのに」という言葉は、相手が善意で言っていたとしても、負担に感じられることがあります。心配してくれているのだと分かっていても、繰り返し言われるうちに、自分の選択そのものを否定されているように感じてしまうこともあるはずです。こうした言葉のすべてに反応する必要はありません。自分の生き方を、他人の物差しで測らせないという意識を持てるかどうかが、心の消耗を大きく左右します。同じように偏見に向き合ってきた人の話はバツイチの恋愛との向き合い方にもまとめています。
05自分のための時間を持つということ
恋愛や婚活を考えることは、自分のための時間を取り戻すことでもあります。子どものことを最優先にしてきた分、自分の気持ちに向き合う時間が後回しになっていた人ほど、恋愛について考えることに戸惑いを感じやすいものです。誰かと話して笑ったり、誰かに気にかけてもらったりする時間は、子育ての疲れを回復させる意味でも、決して無駄なものではありません。自分の機嫌がいい状態は、結果的に子どもとの関係にも良い影響を与えることが多いものです。親としての自分と、一人の人間としての自分は、両立できるものです。少しずつでも、自分の気持ちを大事にする時間を持ってみてください。結婚や将来への漠然とした不安については結婚への不安との向き合い方も参考になります。
06まとめ:不安があってもいい
シングルマザーの恋愛には、他の人にはない悩みが確かにあります。ですが、不安を感じること自体は、間違っていることでも特別なことでもありません。子どものペース、自分のペース、それぞれを大事にしながら、少しずつ考えを進めていけば十分です。誰かと出会うことは、これまで積み重ねてきた暮らしを否定することではなく、そこに新しい時間をひとつ足すことにすぎません。今日は、自分の中にある不安を、そのまま認めるところから始めてみてください。