タロットの大アルカナ22枚。1枚ずつ意味を調べていくと、それだけで日が暮れてしまいます。しかも恋愛で引いたときに、書いてある意味がそのままでは当てはまらないことも多い。この記事では、22枚を4つのグループに分けて、恋愛の文脈でどう読むかをまとめます。1枚ずつ暗記するより、グループで捉えるほうが早く読めるようになります。
編集注:タロットは娯楽・気持ちの整理の手がかりとして紹介しています。カードの結果が恋愛や人生の結果を決めるものではありません。カードの意味には流派・デッキによる違いがあり、本記事は一般に広く使われている解釈をやさしくまとめたものです。
0122枚を4グループで捉える
大アルカナは0番から21番まであり、番号順に「人生の物語」として並んでいるとよく説明されます。ただ、恋愛で読むときにその物語をそのまま当てはめるのは難しい。
そこで、恋愛で出たときの読み方が近いもの同士を4つにまとめます。
① 始まりと勢い:関係が動き出す・気持ちが高まる
② 関係と選択:相手との距離・決断が必要な場面
③ 試練と停滞:うまくいかない・止まっている
④ 転換と再生:形が変わる・区切りがつく
1枚ずつの細かい違いは、慣れてから足していけば十分です。
02グループ1:始まりと勢いのカード
愚者・魔術師・戦車・力・太陽あたりがここに入ります。
恋愛で出たときは、「動き出している」「動いていい」という読み方が基本です。ただし方向は示していません。動くこと自体を肯定しているだけなので、「どこへ動くか」は自分で決める必要があります。
注意したいのは、良いカードが出ると安心して実際には動かなくなることです。占いを「決定された未来の通知」として受け取ると、この罠にはまります。背中を押されたと受け取って、今週やることを1つ決める。そこまでやって初めて意味があります。
03グループ2:関係と選択のカード
女教皇・女帝・皇帝・恋人・正義・節制あたり。
恋愛でいちばんよく出るグループで、相手との関係の質や、選択の場面を示すとされます。「恋人」のカードは名前から「両思い」と読みたくなりますが、本来は「選択」を意味することが多いとされる点は覚えておくと役に立ちます。
このグループが出たときは、「自分は何を選ぼうとしているのか」を問いに変えると読みやすくなります。相手の気持ちを当てにいくより、そのほうが行動に変わります。
04グループ3:試練と停滞のカード
吊るされた男・悪魔・塔・月あたり。絵柄も不穏なので、出ると身構えるグループです。
絵柄の怖さと、意味の悪さは一致しません。それぞれ「今は動かず耐える時期」「執着している状態」「急な変化」「不安で見通しが利かない」といった読み方をされます。どれも「今の状態の説明」であって、結末の宣告ではありません。
とくに「悪魔」は、恋愛では相手が悪いという意味ではなく、自分が抜け出せなくなっている状態として読むほうが実際に役立ちます。都合のいい関係になっていないか、確かめる合図として使えます。
05グループ4:転換と再生のカード
死神・審判・世界・運命の輪・星あたり。
「死神」が出て青ざめる人は多いですが、恋愛では「今の形が終わる」=別の形に変わるという読み方が一般的です。関係の終わりを指すこともあれば、関わり方が変わることを指すこともあります。
このグループが出たときは、「何を終わらせる必要があるか」と読み替えると使えます。相手との関係そのものか、それとも自分の関わり方の癖か。ここを分けると、行動が決まります。
06恋愛で読むときの共通ルール3つ
グループに関係なく、恋愛で読むときに効くルールを3つ。
□ 主語を「私」にする
カードの意味は、相手の心理より自分の状態として読むほうが腑に落ちます。相手の内面は確かめようがないので、宙に浮きます。
□ 1枚で判断しない
3枚引いたなら3枚の流れで読む。1枚だけ取り出して怖がるのは、文章の中の1単語で意味を決めるようなものです。
□ 行動を1つ決めるまでが読み
意味を並べただけでは読んだことになりません。明日やることが1つ決まって、初めて完了です。
意味を自分の状況に落とす具体的な手順はタロットの意味を自分の状況に翻訳する読み方に4ステップでまとめました。並べ方から始めたい人は恋愛タロットのスプレッドの選び方を、基本的な考え方はタロット占いで恋愛を視るときの基本をどうぞ。
最後にひとつ。大アルカナが出ると「重要な意味がある」と読みたくなりますが、そこも構えすぎないほうがいいです。22枚しかないので、引けば頻繁に出ます。1回の結果に人生を預けず、材料のひとつとして扱ってください。
よくある質問
「死神」が出ました。別れるということですか?
そうとは限りません。恋愛では「今の形が終わる」=別の形に変わる、と読むのが一般的です。関わり方が変わることを指す場合もあります。1枚だけで判断せず、他のカードとの流れで読んでください。
「恋人」のカードが出たら両思いですか?
名前から誤解されやすいカードですが、本来は「選択」を意味することが多いとされます。両思いの確定ではなく、選ぶ場面が来ているという読み方のほうが行動に変換できます。
大アルカナばかり出るのは意味がありますか?
22枚しかないので、引く枚数が少なければ頻繁に出ます。特別な意味づけをしすぎないほうが落ち着いて読めます。
小アルカナも覚えたほうがいいですか?
最初は大アルカナだけで十分です。4グループで捉える感覚がついてから、興味が出たら足していけば構いません。一度に全部覚えようとすると、読む前に疲れてしまいます。


